「どうする」

「敵さんも思案中だ。もう少し待ってやろう」

 話し合っている声が微かに聞こえ、男が一人立ち上がった。

「殺さないか?」

「殺す意味がない」

「ほ、本当だな?」

 語気を荒く問いかける男に、ジェイクは持っていたライフルを、撃たないと示すように左手で持ち上げ敵に姿を見せる。

「信じろ」

 闘っている暇はねえんだよ。早く降参しやがれと苛つく心中を抑えて笑顔を向ける。

「解った」

 男たちは立ち上がると、手に持っていた武器を床に投げ捨てた。すっかり戦意も失せているのか、無抵抗に拘束される。

 そうして、ジェイクはモニタールームを制圧した。