制圧した区域の敵は拘束して部屋に閉じ込めてある。もちろん、拘束を解かれてもいいようにと扉の施錠は厳重だ。
さらに、ドアの外に監視を三人。すぐ側には置かず、内側から開くと起動する何らかの仕掛けを施し、扉を破った奴にはもれなくブービートラップが待っている。
「おーい。お仲間が助けに来ることは無いぜ」
浴びせられる銃弾の合間を縫ってジェイクが呼びかける。
そんな事があるものかと敵は容赦なく撃ってくるものの、基地の様子が確かにおかしいと気付き始める。
「ここはもう終いだ。基地と道連れなんて、ごめんだろう?」
こんな事でひよる敵はそうそういない。
しかし、今回はそうでもないらしく。互いに顔を見合わせて話し合っている。どうやら、ここにいる敵は兵士ではないようだ。
「俺たちと闘って、勝てる自信はあるか?」
再度の呼びかけに敵は不安になったのか、銃撃を止めてしばらくこちらの様子を窺っていた。



