そうでなければ、ずっと護ってくれていたアレウスやベリルや、彼の仲間に申し訳がない。
そのときになって、わたしは本当に死ぬことが出来るのだろうか。決意と同時に、死の恐怖が少女の胸を締め付ける。
不安は増すばかりで、どうにか勇気を振り絞ろうと思い浮かべるのはベリルの事ばかりだった。
深い事情も知らされないままに護ってくれた。
やっと自由を手に入れて、なのにまた、自由を手放そうとしていた──あなたが夢見ていた自由はどんなもの? あなたが好きな景色を、わたしも見てみたい。
「助けて、ベリル」
か細く紡がれた言葉は冷たい壁に吸い込まれ、流れた涙の粒は灰色の床に落ちて消えていく。



