今や治める大陸も、大勢の民もなく、それでも統率者の血筋であらねばならないのかと俺によく問うていた。
大陸人の血を絶やさないためだと言い聞かせていた俺でさえ、そのことに疑問はついてまわった。
疑問を抱きつつ、やはり我らの血を絶やしたくはないと心の底では己の血にしがみついている。
古から続く種族だと今さら世に知らしめたところで、国を持つことは出来ない。そのために多くの血を流す意味など、ありはしない。
俺たちは、いつか絶える血にしがみついて細々と生きていきたいだけなんだ。争いなど望まない。
「ミレア様。どうか、ご無事で」
アレウスは傍にいられない口惜しさに奥歯を噛みしめる。



