「要請した仲間とは、いつ合流するんだ?」

 ジェイクは野営の準備を進めながらベリルに尋ねた。そして、決めかねているような素振りにやや驚く。

 ベリルとよく組むようになり、その戦闘センスに驚いたが何よりも、彼の指示がいつも的確であることに感嘆していた。

 己の勘と知識、記憶や経験をフル活用させられる奴なんだろう。しかし、今回はそういう訳にはいかないらしい。こんなことは初めてだ。

「そうだな。二日後の目標地点を合流ポイントとしよう」

 地図を広げて場所を示した。ジェイクは通信員にその事を伝えるためにドペスター車に向かう。

 ちなみに、捕まえていた敵の男たちは組織の名前が判明した時点で解放している。

 尋問が長引けば、それだけ捕虜の分まで食事を作らなければならない。ただでさえ大所帯なのだ、余分な食料を確保してはいられない。