「へえ」

 よくも拒否したと口角を吊り上げ、冷たい青い瞳にベリルを映す。

「言ってくれるね。作り物のくせに──」

「っ!?」

 素早く投げつけられたナイフをかろうじてかわしているその間に、キリアは森に身を隠した。

「いいか。つぎはぎのくせに、舐めたこと言ってんじゃねぇよ。次に会ったとき、同じことが言えるのか見ものだな」

 声だけがベリルを威圧し、尖るような気配は消え去った。