「っ…!!」
なんだ!なんだ!
なんなんだ!
この恥ずかしいセリフ!
先ほど、あたしの前で鼻血を出した大人しい猫はどこにいったんだ!?
目の前でに、妖しい笑みを浮かべているこの子はなに?!
頭の中がパニック状態に陥り、またもや正しい判断ができなくなった。
目の前の尚がニコッと笑うから、吊られてニコッと笑うと、尚の口から低い声がでた。
「…言えよ。」
もう命令になってますよ…。
なかなか言わないあたしに、痺れをきかせたのか口調がより荒々しくなる。
「“シテクダサイ”って言って見ろよ。」
なに?
この状態は。
いまいちついて行けずに、頬を染めて尚を見るしかできない。
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