なんだか嬉しそうに笑ってる。
「美味しいもの、もらったからね」
ニッと笑って見せたのは、可愛い透明の包み。
中にはクッキーがいくつか入っている。
“メール見てね”
なんてメモ紙までついている。
尚は嬉しそうに携帯を取り出し、あたしに画面を見せてきた。
「…は」
“尚のために作ったから、食べて”
しかもハート付き。
な、なお、
なんて呼び捨て?!
たしかに、最近の尚は以前とキャラが違うから女友達が増えちゃっただろうけどさ…
彼女に見せるってどういうことだよ…。
ちらりとクッキーを見て嘆いた。
しかも、あたしより上手いし…。
「よく見て」
尚がニコニコしながら画面を近づけてくる。
“好きだよ”
これまたハートつき!
この女!ぬけぬけと、なにをぬかす!
なにこれは…自慢?
嫌がらせ?!
だんだん腹が立ってきた…。
なんて思いながらも携帯画面をもう一度見ると、確実におかしな文字があった。
「え…」
「照れんなって。」
送信者はあたしの名前になっている。
急いで自分の携帯を見てみたけど…。
「ない…」
送信歴にはないのに…
なんで?

