「あ、」


佳菜がふと声を発して、あたしも、たぶん隣のエージくんも頭の中にハテナが浮かんだ。


その視線に気づいた佳菜が言う。


「や、神崎くんと目があった。あ…」


「え?」


もう一度声を発した佳菜を見ると、横から声をかけられた。



「相川さぁん…」


「えっ」


なぜかショボーンとした顔した顔の彼に見下ろされる。


尚より少し低い背で、全体的に本当にあたしのツボだ。可愛い。



「ど、どうしたの?」



そういうと、彼はすぐにしゃがみこみ、あたしの机に手をかけ、上目遣いでこちらを見る。



「お願いがあるんだけど…」



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