美沙さんという邪魔が入りながらも、なんとか楽しい毎日を過ごしていた。


エビフライ対決は、あたしは負けた気は全くなかった。


なぜなら、あたしには一発でわかったからだ。


彼女の作ったエビフライは、冷凍食品だということに。


新鮮さも、愛情も、あたしのエビフライの足元にも及ばなかった。


あたしの完全勝利と言ってよかっただろう。



尚が「…まぁまあ。」なんて言ったときの美沙さんのあの顔を思い出し、ひとりにやけながら尚の家に向かった。



今日は尚とお家デート。

なんだか甘い予感。


気合いは十分。


服の中まで、あたしは気合いをいれていたからだ。


嗚呼、もうすぐ。


尚の家はこの角を曲がってすぐ…


と思って角を曲がろうとしたときだった。



ドン!


「い゛っ?!」

「?!!」



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