話し方からしても、 冬月さんは、 この辺りの人間じゃないはずなのに。 どうして、 こんなところで働いているんだろう? 今、 何処に住んでいるんだろう? この町に来るまでは、 何処に居たんだろう? 大好きなのに、 何も知らない。 今、 この瞬間、 オレと同じ空間に居るってだけで満足してしまっていた。 ・・・違う。