恋人[短編]



*


ガラガラガラっ。

屋上の扉が、派手な音を立てて開く。


って、私がやったんだけど今はそんなことどうでもいいのだ。


周りを見渡す。

が、それらしき人はいない。というか、人ひとりいない。




屋上にいない?

屋上に呼び出したんでしょ?

じゃあ、もう告白しちゃったの?

宮嶋はなんて返事をしたの?

どこに、いるの───?



疑問が次々と浮かんでくる。


ついでに、不安も。



私は、自分の頬をたたき、気合を入れ直した。


 今ここで、うじうじしてたって仕方ないもの。告白したなら告白したで、OKしたならOKしたで、私はその現実を受け止めればいい。


とか、かっこよく思ってみるものの心の中は不安が渦巻いている。



私は、屋上を後にした。