寄り掛かるなら

イバラの柵でなく

柔らかなソファに

何に頼るのも自由

ただ裏切らないものを

選べるか否か



思考はいつも期待と最悪をくれる

まして問いかけは凶器

眼には見えず

繊細な心でしか見えないもの

柔らかなソファ

肉眼で見えないそれに

すべて投げ出す

賭ける価値のあるものに賭ける

狂気が動機



あなたを好きになりすぎて

ズタズタになったから

眼に麗しい痛い薔薇の柵ではなく

見えないソファで

あなたとふたりで

安らかに眠るために

ただ在る喜びのために

ただそれだけに

わたしたちは傷つかず

寄り掛かることができる



すべてのこいびとたちが

とわにやすらかに

いこえるソファを

ねがってる

こころから

こころより

たましいの

ひびきあう窓辺で