海と山の狭間にある

帯のような風の街に

身を隠している



ひっそりとした喧騒

隠れ家のcafe

毎日が日曜のような

ゆっくりとした町並み



大事な人のために作る夕飯

朝ごはんのための卵

二人では狭いシャワー室に

二人で笑いながら入る

一枚のバスタオルを

分けあって



ただ在るだけで幸せなのに

存在の至福に住む人と

共に暮らす



時に逃げ出すことも

立ち向かわないことも

神に手を引かれて通る道と



すぐに出ない結論が

不条理な罵倒が

なぜか今の暮らしを

もたらしてくれた



山から緑の風が吹き渡る

コインランドリーへの道を

汗をかきながら歩いていく

船の汽笛が

思ったよりも近くに

聞こえてくる



夏の終わりが

いつの間にか来ていて

時の速さに

1日ごとに驚いている

変わらない日々すら

日毎に新しい



here I am

ハートの中の街に居る