「あ、流ちゃん。 何やってんの?」 流ちゃんは玄関のドアを静かに閉めて、ハハハと笑った。 「翼が飲み物買ってこいって言ったから買ってきたんだよ。」 流ちゃんはホラっと翼がいつも飲んでいると言った缶コーヒーを見せた。 「でも、他のペットボトルは何?結構な数あるけど。」 「あぁ、他のは翼に "皆の分も買ってこいよ"って言われたから。」 今度は茶色いラベルの張ってある小さなペットボトルをあたしに渡した。