車で15分程の場所にある学校の立派な校門の前に停車させ、私は校舎に向かう。 「…由美っ!」 校舎に向かう足を止めて、後ろにまだ止まっている車を振り返る。 「なに?」 「…危ねぇから、早めに帰ってこいよ。」 「……。」 それだけ言うと、白い煙を吐いて車を走らせた。