…"貴方たちは、従兄妹同士なんだから"… そんな風に付け加えられたみたいに聞こえた。 「…なんてね。 じゃあ、翼も向こうで布団敷いて寝なさい。」 「…………」 何も言わないまま、押し入れの中から布団を敷いて寝る準備を始めた。 さっき言った言葉は、一体なんだ? 「おやすみ。」 カチッという機械音と共に、嫌でも真っ暗になる視界。 それでも、俺の淡い恋心は…由美の笑顔へと向けられていた。 ○●○●