「…ん、」 横で眠っていた男が、微かに目を開けた。 「由美、もう時間?」 「ぅん。時間。学校、間に合う?」 「あぁ、俺が送るよ。」 男はそう言うと、辺りに散らばるシャツや下着を着始める。 私も制服に着替えて、朝食もろくにとらず部屋を出る。 「…健太、今日は帰らないから。」