…真子の洋服を選んでいる間。



あたしが歩く隣に翼が立ってくれる。


時たま、あたしが不思議そうに翼を見上げると「ん?どした?」と何でも無いような顔をしてくる。



「別に。」




プイッと前を向いて、また歩きだす。



何故か翼が隣に居てくれると、落ち着いて温かい……。









丁度1階に降りるエスカレーター前に来たときだった……。




「彼氏がお持ち致しましょうか?」