向こうに行くから、準備してんだ。 他人事のように思考が理解して、半分"矛盾"という言葉に頭を掻き乱されたが、もう諦め状態だった。 部屋に入ると、真ん中にデンっと大きな旅行バックが置かれていた。 真子がまとめたのだろう。 「よく、あたしのいる洋服分かったな。」 と思いながら、バックを開けて確認。 いる物は全部入っている。 「真子すご……。」