重苦しい曇り空。 叔母さんとの電話を切った後。 ベランダの窓を開けた。 幾筋もの太陽の光が雲の隙間から差し込む。 まるで、三年前の教会の中みたいだった。 「………ありがとう。」 同じ空の下。 どれくらい、ママに迷惑をかけたのだろう。 同じ空の下。 どれくらい、ママを泣かせたのだろう。 ただ、謝りたくて。 ただ、ありがとうが言いたくて。 「翼に電話しなきゃ。」 朝早くから家を出た翼。 最近の仕事は忙しいみたい。 でも、それなりに仕事を楽しんでいるみたいだけど。