何が嘘で、何が現実なのか。



あたしと翼が兄妹?





「嘘よ……。」



だけど嘘じゃないと物語るのは、
あたしの足下に落ちている、一枚の紙。




戸籍………。





あたしは、それを拾い上げてジッと見つめた。






どうしようもない、やり場のない感情。




「…っ…………。」




溢れた涙が、ポタポタと落ちて戸籍の紙切れにじわりと滲む。





それでも、翼を好きで。


3年前の苦しみを乗り越えて、今の幸せがあったハズなのに。








全てが、ガラガラと音を立てて崩れ落ちた気がした……。