「まさか、ホントは兄妹だったりしてな(笑)。」



翼が笑いながら冗談半分に、そんなコトを言う。




「…やめてよ。そんなワケないよ(笑)。」




翼のお母さんは、叔母さん。


あたしの母親はママ。






…冗談も、もっと冗談っぽく言ってほしい。






「…だよな。」



「…うん。」






7つも離れたあたし達。



兄妹でも珍しくはないが、そんな話は親から一言も聞いたコトがない。





「さっ、冗談話はやめて。
夕食にしよっ?」




あたしはキッチンに立って、作られたばかりのオムライスを温め始めた。