真剣に、それでいて悲しげに。 瞳の奧は、揺れている。 「…由美のお母さんから、」 鈴恵はあたしをじっと見つめて、話しだした。 「……絶対に二人を別れさせるように言われた。」 「…え?」 ママ、が? 何で、鈴恵に? 「……私が、そんなコトは出来ないって言ったら、 "カナダにスパイを送るまでよ" そう言われたの。」 「それで、鈴恵はカナダに?」 鈴恵は泣くのを我慢してるのか、静かに頷く。 「…由美を、助ける為に。」