「…スパイ探し?…かな(笑)」 鈴恵はニコリと笑い、意味の分からないあたしを「ちょっと来て」と連れ出した。 「えっ、ちょちょ、鈴恵?!」 ガタガタと椅子をひいたあたしと鈴恵に、周りの子は何事だと見る。 あたしは、ただ鈴恵に引っ張られるだけ。 「…鈴恵?」 「………。」 何も言わず、鈴恵があたしを連れ出した場所は… あまり生徒たちに知られていない、小さな可愛い中庭。 鈴恵の表情を見て、驚いた。 さっきのヘラヘラした笑顔はどこへやら。