「感謝、だな。」


「うん。」






きっと、沢山心配かけた。

きっと、沢山泣かせた。


きっと、沢山迷惑かけた。





けど、あたしと翼は今になって気付く。







…誰よりも、側に居たのは家族だというコトに……。




「…さぁ、今日は天気が良いし、ドライブでもすっか?」



「大丈夫?運転。」





翼は癲癇(テンカン)の薬の量は減ったものの、完治とはいえないので、運転には注意を払う。




「大丈夫さ。今日は体調も良いし。」



「無理はしないでね?」