―…キィ… 耳障りな扉の音を聞き、広がった空間が目の前に現れる。 「…………ぁ………。」 そして、明るい教会の中に一人佇む見慣れたハズの男の人の姿。 その人は、あたしが驚くのと同じように、驚いた顔をしていた。 「……由美………?」 聞き慣れても、もう一度呼んでほしいと思う、その声。 薄茶色に染め上げられた、短髪。 久々に見る、スーツ姿。 何もかも、また幻を見てるみたいで……。 「…由美?何でココに…。」