―…「いらっしゃいませ〜」 ジュエリーを扱う店だけに、可愛い女の店員さんの顔を覗く。 「あの…、ペアリングを予約した者ですが。 もう出来てますか?」 長い黒髪を揺らす20代くらいの店員に聞く。 「安藤様ですね?出来てますよ。」 安藤……。 翼の名字は安藤だった。 「…あと、」 その女の店員さんは、ニッコリ微笑んで 「メッセージカードも届いてますが?」 メッセージカード…?? 「…メッセージ、カードですか?」