『…あのなっ』




「じゃあね。」




―…プツッ……ツーツーツー……




何かを言い掛けた翼。


だけども、もう、これで良い。




沢山のコトが後悔で終わるより、全て、良かったコトにしたい。






「由美ちゃん、良いの?」


心配そうに聞いてきた亜子さん。



「…はい。」




心は揺らいでも、目だけは決心して。




「……そう。」




悲しげに微笑む亜子さんを見て、何度も胸が痛んだ。




「…よし、行くぞ。」





そして車は、また、元の生活拠点である、あたしの家へと発射した………。