「…ええよ(笑)」 いつもみたいな優しく笑う翼。 その笑顔に影は無かった。 「え、本気??」 「なに、違うの?」 「や、そうじゃなくて。」 あたしは驚いた。 そんな名前入りのペアリングなんて、カップルじゃないから嫌がると思ったのに。 「…なに、考えてんのよ。」 注文しに行った翼の背中を見ながら、そう呟く。 まだ、分からなかった。 どうして、ペアなんか欲しがったのか。 でも、時間だけは何も知らないと言うように過ぎていく。 ホントは何もかも知ってたくせに……。