「…ぇ?何が?」



「はぃ、出来上がり」とお皿を渡して翼を見た。



「…由美が俺の奥さんだったら、いいな…」


「…は?」




翼は切なさそうに笑って、お皿を受け取りテーブルまで運んだ。





なに?…さっきの。



"由美が俺の奥さんだったら、いいな。"


……って。








二人分のお皿を乗っけても、余裕で幅があるテーブルに座るあたし達。




「めっちゃ旨そう!」



「…あんまし味見してないから、分からないよ?」



翼は「いただきます」と手を合わせて、子供みたいにオムライスを一口頬張った。