「でも、遊びに来たら由美一人とか驚いた。」



あたしが淹れたコーヒーをすすりながら、笑う翼。



いや、翼が来たことの方が驚きだ。




「翼が来たことの方が驚いたよ。」



「…でも実は、こっちに住んでる友達に駅から送ってもらったんだけどね〜。」




だろうね。



じゃなきゃ遠いだろう。



「…まぁ、それは良いとして。
翼、お昼食べた?」




翼は、「あ、」と言う顔をして腹に手を当てた。



「まだだった(笑)。」



「…どうする?
あ、あたし作ろうか?
…オムライス……。」