―……12月24日… 「いらっしゃい。」 笑顔で出迎えた、ママ。 「…お邪魔します。」 やはり、ぎこちなく挨拶するあたし。 別に、どうでも良いんだけどね。 「そういやぁ、翼から電話あったけど…」 ママと擦れ違った瞬間に言われた。 あたしは一瞬ドキッとして、足を止める。 「…へ、へぇ。 また、どうして?」 気にしながらも、平静を装って…。 「ん〜?何かね、 『由美に何かあったか?』って聞いてきたわよ?」 まるで、何かに追い詰められたみたいに息が苦しい。