―……11月半ば… 「…お姉ちゃん、」 土曜の昼間にかかってきた電話。 真子が出てから2、3分くらいにあたしの呼び出し。 「…誰から?」 「…お母さんから。」 どうやら、ママかららしい。 『もしもし、由美?』 少し嬉しそうなママの声が電話の向こうから聞こえてきた。 「なに?」 いつも通りの対応。 『12月さ、クリスマスパーティーやろうか?』 「クリスマスパーティー?」 そんな、あと1ヶ月も先の話。