―……



季節は11月になっていた。


勿論、メールなんてするタイミングも無くて……(笑)。




「はぁ…」




今年の、溜め息だけの回数数えたら多いだろうなぁって思う。




「どんだけ、溜め息吐いてんだか。」



「…鈴恵〜。」




2時間目の休み時間。


教室のベランダから、外を見ていた。



この広がる同じ空の下に、同じ時間の中に、翼も暮らしている。



なぜか、不思議に思えて仕方なかった。




今は心の距離も、居る場所だって遠いのに。




「同じ時間を過ごしてるんだね。」