「はぁ…。」



何となく、溜め息が出てくる。


誰のせいとは言わないけど、何だか寂しくなるなぁって感じたから。



「注文きた?」



しばらくしてから、翼が揚々と戻ってきた。


「まだだよ。」



流ちゃんがメニューを渡しながら言った。







「ご注文は何に致しましょうか?」



ニコリとハニかんだ笑顔が素敵な、真子好みの男の人が注文をとりに来た。




「ん〜、真子はオレンジで良い。」



「じゃあ、俺はコーヒーで。」




翼もコーヒーかと思ったら、



「カルピス。」




思ってもないものを頼んだ翼。