「…どうせ、俺が従兄だからとか思ってんだろ?」




よしよしと頭を撫でて、困ったような、優しいような中途半端な顔をして話す翼。



「…ホントじゃん。」



「そうだね。だけどさ…?」



ニコリと微笑み、顔を近付けた。



「…ん〜、やっぱり来年まで内緒ね(笑)」


「…な、内緒って。」




ヘヘヘとガキみたいに笑って、そっと側を離れて起き上がる。



「…大丈夫だよ。
きっと…」




なにが大丈夫なのか分からないまま、横たわったままのあたし。



顔だけ翼に移すと、翼の大きな背中が視界に入る。