本宅に帰ってきたわしらは、数人でおやっさんを担いで寝室まで運び、何とか寝かせる事が出来た。



「ふぅ……」



兄貴達の顔を見ると、明らかにやつれてしまっとった。



居間でくつろぐ姐さんに、カラオケでの一件を話すと……



「ぎゃははは!!!大変やったな!!!パパにはうちから言うとくから心配しな。どうせ明日になったら覚えてへんわ(笑)あんたらも戻って早よ寝ぇ。ごくろうさんやったな。」



「お願いします……おやすみなさい……。」



唯一おやっさんと対等に話が出来る姐さんにバトンを託し、わしらは本宅をあとにした。



わしの極道生活初日は、波乱の幕開けとなったんや。