たいして上手くなかった。



おやっさんは歌詞を丸覚えしており、最初から最後まで目を閉じとった。

それでも若い衆のみんなはずっと手拍子や掛け声とおやっさんを応援し続けた。



(子分って辛いのぉ……泣)



わしは、初日から苦戦を強いられるハメになったんや。