「きたぁ〜のぉ〜♪酒場通りにはぁ〜♪(´σ`)」



精一杯こぶしを回しながら必死にわしは歌い続けた。



(もうどないにでもなれ……)



が、意外にも兄貴にはウケが良く、みんな手拍子を重ねてくれた。



「平尾お前うまいやんけ!!」



「うまいうまい!やるやないか!!!」



だがこのやっかいな言葉達が、おやっさんの闘志に火をつける結果となってしまった。



「平尾!!!お前の歌は感情が全くこもってない!!!目を閉じてイメージしながら歌うんじゃバカタレ!!!!!素人か!!!」



素人や。



若い衆「おやっさんの言う通りっすわ!!!!」




無茶苦茶や。