僕の恋光



そして、また春がやってきた


今日は卒業式


キミと会うことも最後なのかな


刻々とキミとの別れがやってくる


でも、そんな僕にキミは話しかけてくれたね


今までありがとう


差し出された手を、僕は強く握った


キミに触れた手が熱い


すると、何か違和感


またね


そう言って去っていくキミを見ながら、握手した手をみた


手には小さな紙切れ


書いてある文字に一笑した


もしかしたら、僕よりキミの方が恥ずかしがりやなのかもしれないね


ゆっくり目を閉じて、覚悟を決めた


恥ずかしがりやなキミのところへ歩く