『帰り支度か、めんどくさ…』
私がそう呟くと、それが癪にさわったのか、どこか物言いたげな、それに加えいかにも腹を立てているような目がこちらを向いていた。
けれど私はそんなものには目もくれず、胸の前で手を合わせた。
部屋に戻ると、ジャージに洗面用具をバッグに詰め込み帰り支度を整える。
いよいよこの地獄のようだった旅行が終わると思うと、胸が弾んで仕方がない。
そんな今日は旅行最終日、唯一の自由行動、お土産を買い占めるための日だ。
自由といえどグループ行動には変わりないが、昨夜の一件を考慮して、私だけグループを離れて行動することを許された。
『亜里沙、桃奈と珠恵も一緒に来るって♪』
『ほんと?やった!』
それでもさすがに1人行動は危ないので無理らしい。
私はいつものメンツと行動することになった。
