てのひら。




『うざいんなら、ほっときゃいいじゃんって言ってるでしょ…』


『ねえ一美、こいつうっ叩いていい?』


『いいよ、こんなやつ』


小柄な方、梓という子がかったるそうに一美に聞く。


『うざいうざい言うくせに、何でそう突っかかってくんの』


『お前、存在がうざいんだよ』



さすがにここまで言われたのは初めてだった。

やっぱりこうして言われると堪えるものだ。


『マジ死んで?』


『じゃあ殺せば…?』


『自分で死ねば?』


私の中で、何かが小さく音を立てて切れた。

3人を部屋から押し出そうとするも、その行為もほとんど意味を成さない。


いよいよ派手に喧嘩勃発かと思われたとき、3人組と割りと仲のいい実月という子が割って入った。


『一美落ち着きなよ、もういいでしょ。やめときなって』


その騒動にやっと気づいた教師が止めに入った。


『何してるの!!』


『お前に関係ない!』


よほど頭に血を上らせていたのか、教師に対してお前呼ばわり。


『3人とも早く出なさい!!』

実月に引っ張られ、3人は自分達の部屋に戻った。

その時も、あいつらの目はしっかりと私を捕らえていた。