源氏物語

ネット上での『頼朝』は『デジタルマスター』をなんの偏見もなく、それが当たり前であるかのように受け入れた。



初めのうちは頼朝も『頼朝』を友達にしか思っていなかった。



しかし、時が経つにつれて、『頼朝』の中に女を感じるようになり、そしていつの間にか恋をした。



画面を通した文字だけの関係。



頼朝は、だんだんとそれだけの関係では物足りなくなってきた。



コイツに会ってみたい。



そう思った頼朝は、自分が小学生だという事を隠し『頼朝』を誘った。



断られても、流されても、誘い続けた。



どうしても、直接会って、話がしたかった。



自分の気持ちを伝えたかった。



自分の年齢を明かしても、『頼朝』なら受け入れてくれる。



そう思ったから。



好きで好きでたまらなかったのだ。



ただそれが恋だという事に本人が気づいていないだけで。