君が書いた文字を

指でなぞりながら


僕は君のいた証を探した


二人で暮らしたこの家にも

一緒に見つけたあの場所にも

君の姿は見つからなかった


残されたのは君からの手紙と

ひとりぼっちの僕



あの日 胸に誓った思いは

君と一緒に消えてしまい

行き場を無くした思い出達だけ

フワフワと

雲のように漂っている


どうか

もう一度だけ願いが叶うのなら


どうか

もう一度だけ僕のこの胸に君を…