「んー、なんていうか、恋とか信じてなさそうだったっつーか。諦めてるっていうか、根本的に拒否してるって感じ?それが何か俺の気持ち否定されたみたいで悔しくてつい……」

ヒロははぁーと盛大なため息をついた。
言いたいことはわかる。
だが俺の自尊心のためにも黙っててくれ頼むから。

「だからさ、彼女の考えを覆すほど俺が気持ちをぶつければ何か変わるかなーって」

そう、だから。
俺の気持ちで君が笑ってくれるなら、俺はいつだって君を想うよ。

「お前とんだピュアボーイだね」

「は? 何言ってんの。てかお前いつの間に食い終わったんだよ」

さて食べるかと弁当の包みを広げる俺に、ヒロが一言。

「残念修一、休み時間残り五分」

え、まじで?