窓ガラスに映る、流川と私。


私もそうだけど、流川の顔も疲れてる。



そういえば流川、ちょっとしか寝れてないんだもんね。



「……やっぱりいいや。なんでもない」


「なんだよ」


「疲れたね」


「お前が一気に入れ過ぎるからだろ」


「うん。ごめんね」


「……大変だったろ、メシ作るの。

これに懲りたらもうあんなに人数入れるなよ。

お前はオレにメシを作ればいいんだからな。

そういう約束なんだから」



そう言って、私の髪を撫でてくれた流川の手があったかくて。



顔を上げると、鼻の頭にキスされた。




はあ。


ズルイな流川。


たま~にちょっとだけ優しいんだから。




ま、いっか。


いつか言ってくれるのを待とう。うん。




へへっと笑うと、


軽く触れるだけの、


でもあったかいキスが落ちてきた。