「なんか……そっか。そうだったんだ」



でも何で流川の部屋に?



その辺の理由を聞くと、


どうやら他のオネエマンのとこに駆け込むのは留美的にプライドが許さないらしく、


流川に泣いて頼み込んできたそうで。



まあ……大好きな人に頼りたくなる気持ちも分かるけどね。


ドSな流川だけど、本当は優しい人だから、断り切れなかったんだろうな。



でもどーするんだろ、オネエマン。


このまま両親と溝が出来たままじゃ……悲しいよね?



ん? でも。


オトコに戻るまでオネエマンの部屋に両親がいるっていうことは、


さっき2~3日なんて言ってたけど、もしかしたら長期戦になるかもしれないってことで……。



「げっ! オネエマン、いつまで流川の部屋にいるつもりなんだろ? もしかしたら永久に? ウソっ、信じらんない」



しかもあの留美のことだから……、


その間に流川を襲うことも十分考えられるわけで。



「る、流川っ、オネエマンに食べられちゃったらどーすんの!?」



や、やめて……。


想像しただけでも、気持ち悪いからっ。



「やだやだやだっ。オネエマンに流川を取られるなんて絶対やだっ!」



バンバンバンッ!!


カウンターを叩いて絶叫すると。



「だからムキになんなって。壊れるだろ、カウンター」


「だってだってだって……流川がオネエマンに食べられちゃうもん!」



ううう……。


フキンを握りしめてうつむくと。



「バカかお前は」



伸びてきた流川の手が私の手を握った。