「うひょ~~、贅沢~~」



クルクルクル~~。


カエルの手をとって、その場ダンスをしていると、



「さっきの約束、忘れるなよ?」



立ち上がった流川が近づいてきて言った。



「え?」


「掃除洗濯料理」


「あ」



そうだった……。


私、お姫さまじゃなくて、イソウロウの……ほぼ家政婦でした……。



「わかったな?」


「ふぁ~い」



見上げて返事をすると。



ふっと笑った流川は、長い指で私の前髪をすくって、


ちゅっと、おでこに短いキスをした。