あの夏にお前と出会ってから、


いったいこの関係はどうなることかと思っていたが……。


今お前は、オレの腕の中にいるんだな。


泣いたり笑ったりスネたり、忙しく表情を変えて。



スタートした時から承知はしていた。


手がかかるヤツだってことくらい。



オレだからお前の無茶な行動にも付き合ってやれるんだからな?


頑張りたいことがあるなら、お前なりに必死にやってみればいい。


尻にアザを付けることくらい、許してやる。



ただし無理はするな。


お前があの夏からずいぶん成長しているのは分かってるから。



そしてもう逃げんなよ?


何度でも受け止めてやるから、


真っ直ぐにぶつかってこい。



「流川……」


「ん?」


「あ、あの……」


「何だよ」


「ご、ごめ……ん……」


「……お前、まさか……」


「トイレ……行きたい……」


「……やっぱり」



……ったく。


雰囲気もクソもあったもんじゃねぇ。